7月に名古屋の小学校で上履き94足が盗難されるという変わった事件がありましたね。

さらに10月には大阪の私立女子高校でも439足の上履き盗難がありました。
総重量は約150キロ。(ご苦労なこって)
今回は、上履きだけじゃなくって体操着も数十着盗んだみたいです。

前述の小学校教頭は「金めの物ならまだしも、上履きとは…。教員同士で狙いを考えたが、分からない」と困惑していたそうです。さぞや困惑したでしょう。私だって、まさか小学生の上履きを欲しがる人間がいるとは思ってもいませんでした。まして男女の別なく盗まれたそうですから、ますます理解できません。ただ、私の場合は「狙いが分からない」のではなく「小学生の上履きを欲しがる人がいるとは思ってなかった」だけです。「狙い」は、どう考えてもネットでの販売でしょう。まして女子校の439足の場合など、まさか自分一人で愛用しないでしょう。インターネットが、こうした特殊な商品の流通と、細分化されたニーズに作用していることは確かでしょう。

しかし、世の中には一般人には想像も及ばないコアなマニア(フェチとも言う)がいますね。そして、日頃、様々な事件に対峙している名犬ヨッシー隊長としては、「そんなこと考えもしなかった」ではいかんと思い、早速、上履きに関する情報収集を開始しました。情報収集といっても単にロボット検索エンジンで「上履き」を検索しただけです。それでもかなりの事実が分かりましたよ。

まず、検索レコードをカテゴリー分類すると大まかに次のようになります。

1.上履きフェチ(変態系) →「変態自慢–上履きローションオナニー」とか様々。
2.上履きマニア(コレクター系) →「私、セラムンの中ではちびムーン一番好きなんです。」….あうあう。
3.上履き研究家 →「上履きは実はとても足に悪いのです。」図解でした。
4.上履き改善委員会 →生徒さんが学内の上履きに関してアンケートなどを採っていました。
5.上履き持参
6.ニュース記事、靴屋、その他

この内、私が予想していた検索結果は「1」と「6」だけでした。固定観念とは恐ろしいものです。よもや上履きマニアや研究家がいるとは想像だにしておりませんでした。

そして意外だったのが、「入試説明会」や「父兄参観」「文化祭」などの日程表が多数検出されたことです。よく見るとページの中に「上履き持参」というような表記がありました。う~んロボットエンジン恐るべし。

でも待てよ、「上履き持参」と言うことは、逆に考えると「履いてきた靴が大量 に放置されている」ということですよね。しかも、「入試説明会」や「父兄参観」といった特定の時間帯に全員が参加する催しでは、玄関に誰もいなくなる可能性が大なわけです。 これはある意味、靴フェチには願ってもない情報では無かろうか?そう考えると、インターネットの情報収集機能というのは、使い方次第では(というか使う人によっては)思いもかけぬ お宝発見装置ということになりますね。

最後になってしまいましたが、名犬ヨッシー的、上履き盗難事件考察の結論を発表します。

犯人は「上履きフェチ(変態系)」であり、「変態告白サイト」などで愛好家を探して販売をもくろんだ者か、あるいは意外なところで、地元の上履き納入業者が売り上げアップのために盗んだだけ、のいずれかだ。(それはないか) いずれにせよ、ネットでの流通を予想して「上履きフェチ(変態系)」で網を張っておくのも一考ではなかろうか。