平成13年度 社会安全研究財団委託調査事業
「ネットオークション等インターネット利用古物取引を巡る問題と対策」
調査報告書概要
 
調査委託機関:財団法人 社会安全研究財団
調査受託機関:WEB110.COM
本報告書は以下の2項目から構成されています

A.調査研究事業の成果の概要
B.ユーザーアンケート自由回答欄の参考意見(75件) ・・・
1-20件 21-40件 41-60件 61-75件

A.調査研究事業の成果の概要のつづき
3. ネットオークション利用者に対するアンケート調査

国内のインターネットオークション利用者約二千人を対象に、トラブルの経験や対処結果 を聴取し、そこで遭遇した問題点を把握することによりオークションサイトに求める付加機能や改善点の指標を見出すことを目的にアンケート調査を実施した。設問は全部で16問からなるが、各々の回答内容の概要を以下に紹介する。

(1)「オークションの参加経験」については、「主に入札中心」との回答が75%を占め、「出品」のみを行っている利用者は3.46%と言う結果 になった。

01.オンラインオークション参加経験 [2188]
1 入札も出品もしたことがあるが、殆ど入札者として参加 912 41.68 %
2 入札者としてのみ参加の経験あり 733 33.50 %
3 入札も出品もしたことがあるが、殆ど出品者として参加 469 21.44 %
4 出品者としてのみ参加の経験あり 74 3.38 %

 

(2)「最もよく利用するオークションサイト」については、国内最大手のYahoo!Auctionsが86.63%と、2位 の楽天フリマの7.02%と比べても圧倒的なシェアを確保しており、国内においてはほぼこの1社が独占状態にあるということがわかる。

02.最も良く利用するオークションサイト [2187]
1 Yahoo! Japan Auctions 1897 86.74 %
2 楽天フリマオークション 148 6.77 %
3 Bidders 59 2.70 %
4 その他 35 1.60 %
5 eBay 22 1.01 %
6 eBay Japan 16 0.73 %
7 Auction excite 10 0.46 %

 

(3)「そのオークションサイトを利用する最大の理由」については、63.27%が「出品点数の多さ」と答えており、「取引の安全性」を挙げた者は6%に満たなかった。安全性よりも掲載商品の多さが優先される傾向が見られる。

03.そのオークションサイトを利用する最大の理由 [2180]
1 出品点数の多さ 1380 63.30 %
2 知名度 338 15.50 %
3 出品商品の希少性 138 6.33 %
4 取引の安全性 119 5.46 %
5 その他 85 3.90 %
6 手数料の安さ 55 2.52 %
7 利用登録の簡便性 40 1.83 %
8 サポート体勢 14 0.64 %
9 保証制度の充実 11 0.50 %

 

(4)逆に「そのオークションサイトで不満に感じる点」では、1位「手数料」(23.9%)2位 「取引の安全性」(23.33%)に続いて3位「不満はない」(18.57%)と続いている。自由回答欄の意見を見ると、「手数料」に見合ったサービスの提供がないことが不満の理由である意見が多かった。

04.そのオークションサイトへの不満 [2177]
1 手数料 530 24.35 %
2 取引の安全性 509 23.38 %
3 不満はない 397 18.24 %
4 サポート体勢 325 14.93 %
5 保証制度 136 6.25 %
6 その他 110 5.05 %
7 利用登録の方法 93 4.27 %
8 出品点数 77 3.54 %

 

(5)「オークションでのトラブル経験」については、68.74%が「ない」と答えている。が、言い換えれば100人に30人が何らかのトラブルの経験を持つという事はB2Cでの取引と比べて異常な多さではないかと思われる。これについては、業法や消費者保護関連法の適用を受け難いC2C取引特有の問題が影響していると思われる。

05.オンラインオークションでトラブル遭遇の有無 [2183]
1 ない 1487 68.12 %
2 ある 696 31.88 %

 

(6)「トラブルの種類」については、1位「一方的な取引のキャンセル」(16.81%)2位 「届いた商品が傷ついていた」(13.88%)となっており、「商品が届かなかった」と言うケースも2位 と同数で並んでいた。

06.経験したトラブルの種類 [1216]
1 一方的な取引のキャンセル 201 16.53 %
2 商品が届かなかった 173 14.23 %
3 届いた商品が傷ついていた 170 13.98 %
4 その他 158 12.99 %
5 想像していた期日よりずっと遅れて商品が届いた 129 10.61 %
6 正当な理由なく悪い評価をつけられた 115 9.46 %
7 約束の商品と違うものが届いた 95 7.81 %
8 遅い支払い 91 7.48 %
9 代金の未払い 52 4.28 %
10 個人情報の悪用 28 2.30 %
11 正当な理由なくクレジットカード会社にクレームを入れられた 2 0.16 %
12 届いた商品が盗品だった 1 0.08 %  
13 盗まれたクレジットカードの使用 1 0.08 %  

 

(7)「トラブルに遭遇した際の代金の支払方法」については、「銀行振込」が70.63%と圧倒的多数で、「代金引換」(6.27%)や「エスクロー」(0.17%)を利用していた者はごくわずかだった。このことが、詐欺に遭った場合に被害回復を困難にしている最大の原因であると思われる。今後、個人間決済にもクレジットカードが使用可能な決済代行サービス等が登場すれば、債務不履行時の損害も保険で補償される可能性も期待できる。

07.トラブルに遭遇した際の代金支払方法 [641]
1 銀行振込 455 70.98 %
2 小切手や郵便為替 68 10.61 %
3 その他 52 8.11 %
4 代金引換 38 5.93 %
5 現金を郵送 15 2.34 %
6 クレジットカードによるオンライン支払いサービスを使う 12 1.87 %
7 エスクローサービスを通じて支払う 1 0.16 %  

 

(8)「トラブル発生時の対処」については「当人同士で話し合った」が40.30%で1位 だったが、「何もしなかった」と答えた人も13.73%で3位に位置している。「警察に通 報した」と答えた人は10.44%で5位だった。

08.トラブル発生時にした対処 [938]
1 当人同士で話し合った 370 39.45 %
2 オークションのサイトに通知した 192 20.47 %
3 何もしなかった 127 13.54 %
4 その他 104 11.09 %
5 警察に通報した 101 10.77 %
6 消費者協会や政府機関に相談した 21 2.24 %
7 弁護士に相談した 11 1.17 %
8 クレジットカード会社にクレームをいれた 5 0.53 %
9 保険会社にクレームをいれた 4 0.43 %
10 オンライン調停サービスを利用した 3 0.32 %

 

 

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